リフォーム工程での羽毛の洗浄方法と乾燥方法について
一般的な洗浄方法は布団のまま丸洗いする方法、または布団から羽毛を取り出し、その羽毛を袋に詰めて袋のまま洗う方法です。乾燥も布団のまま、或いは袋のまま行います。このあと新しい側生地に羽毛を詰めるわけです。
白州ではまず側生地を切って羽毛を取り出した後、そのまま羽毛だけでたっぷりのお湯の中で洗います。羽毛の羽枝と羽枝の間までしっかりお湯が入り込み、羽毛ひとつひとつが隅々まで綺麗になります。乾燥も羽毛だけを広い空間で攪拌しながら急速に乾燥します。圧迫されるものがないので本来のふっくらとした状態に戻ります。
ダウン(羽毛)はタンポポの綿毛のように大変やわらかい羽根で水分の吸収・発散性や弾性回復力があります。 しかし、人の汗に含まれる脂質、尿素やアン モニア、それに古い角質細胞が付着するためダウン本来の保温性が失われます
標高2967メートル甲斐駒ヶ岳に降った雪や雨は、花崗岩層(かこうがんそう)を長い年月をかけて通り抜け、美しい天然水になります。この軟水は非常に柔らかく、洗浄に適しています。
本洗い | 丸洗い | |
除塵 | ゴミが落ちやすい | 布団の中にゴミが残る |
洗浄 | 羽枝の間まで水が入るのできれいになる | 生地があるので、水が中まで浸透しにくい |
乾燥 | 攪拌によりふっくら仕上がる。乾燥時間が短い | 羽毛が固まって乾いてしまう。乾燥時間が長い |